
萌えの飛沫がRomantic……な季節、皆さんいかがお過ごしですか?藤吉なかのです!
段々と年末の匂いも感じられるようになってきた今日この頃、オタクも防寒対策に頭を悩ませる時期ですね。
そんなお寒い日々にオタクを燃え(萌え)上がらせてくれる告知が先日届きましたね!なんと『ガルパン』最終章が来年公開だ!!
あまりのアクションの激しさに「流石に死人が出ちゃうよ!?」と大評判だった前作に続いて、大迫力の戦車戦を期待しましょ~~~
雪山での熱い試合、すごかったものね!わたし、なんだかスキー行きたくなっちゃった♪
アレ観てスキーやりたいって、、もゆちゃん命知らずやなぁ……
というわけで今回は来年さらに盛り上がること必至の『ガルパン』から、傑作OVA『これが本当のアンツィオ戦です!』を紹介します!
『ガールズ&パンツァー これが本当のアンツィオ戦です!』とは?
そもそも『ガールズ&パンツァー』とは、2012年に放送されたオリジナルTVアニメ。
茶道・華道などと並ぶ”オトメの嗜み”として、戦車同士で模擬戦を行う武道=「戦車道」がある……というトンデモな設定で話題となりました。

戦車道の名家出身ながら、過去のトラウマから戦車道に前向きになれない主人公・西住みほが、廃校寸前の高校を建て直すために戦車道の全国大会へ挑む……というのが大まかなあらすじです。
そしてその中でも、OVA『アンツィオ戦』はTVシリーズにて描かれなかった試合を描く短編。
未だチームワークが完成しきっていない主人公達の「大洗女子学園」と、勝ち気より食い気のお調子者集団「アンツィオ高校」……
両校の手に汗握るド派手な戦車戦が、間違いなく見所のひとつと言えます!
そしてやっぱりこのOVAを語る上で外せないのは、やっぱりアンツィオ校の統帥・アンチョビちゃんでしょう!

ふわっと縦ロールなびかせるアンツィオの頼れる指揮官にして、姉御肌あふれる立ち居振る舞いが萌える最高の美少女!
一癖も二癖もある『ガルパン』キャラ達の中でも、ちょっと地に足付いた感じがメチャ可愛くてねぇ~~

も~~~1番大好きですね、『ガルパン』で。幼なじみにこういう子がいたら、俺の人生もこんなグネグネ&ブレブレ曲がらなかったんだろうなと思わされる……
他にも、徹頭徹尾バカで愛らしいアンツィオの特攻隊長・ペパロニや、、

意外な私生活が垣間見える大洗女子の「歴女チーム」、ど根性でアンツィオに立ち向かう「バレー部チーム」などなど、、


魅力溢れるキャラクターがここぞとばかりに集うお祭り感も、本作の魅力ですね!
しかし、ただキャラが魅力的なだけでは、きっと『アンツィオ戦』はここまでの傑作とはならなかったはず。
萌えすぎるキャラ達を確かなクオリティの映像が下支えしていればこそ、本作は圧倒的な傑作として評価されるに至っているのです!
というわけで次章ではアニメーションの観点から、本作の魅力を深堀りしていきますよ~~
オタク達よ、「アンツィオ」と書いて「ケレン味」と読め!
もう本当にね、章タイトル通りです。オタクはみんな「アンツィオ戦」と読んでください。それで会話が通じなくても萌研では責任を負いかねますが、んなこと気にせずにそう読んでください。
ちなみに「ケレン味」とは、リアルさよりもハッタリを効かせたカッコよさのこと!
もちろん『ガルパン』の戦車描写はリアルさを追求していますが、同時にめちゃめちゃウソもついてますからね。だって女子高生が倒れた戦車を人力で立て直せるワケないんだから!

戦車のリアルなディティールにこだわりつつも、同時にアクションではウソもつく……そのバランス感覚が本作の凄いポイントと言えます!
その巧みな”ウソ”が最も激アツな形で演出として昇華されているのが、バレー部チームの戦車が危うく味方の1年生チームと衝突しかけてしまうこのシーン!



ムリヤリ避けたせいでバランスを崩して片輪走行になった八九式戦車を、リーダーの典子ちゃんがぐぐぐ~~~っと体重をかけて戻すんですよ!この芝居!!
いくら典子ちゃんがバレー部No.1セッターの名を欲しいままにしていたとしても、総重量13トンの八九式を体重だけで戻すなんてことは流石に無理すぎ!
こういうシーンって、まぁ「リアルじゃない」と言われたらそこまでかもしれませんが、、、
でも同時に、(性格の悪い言い方をすれば)たかが”絵”の典子ちゃんに、すごく「体重」を感じませんか?
傾く戦車の危険な重みと、それを「ふんっっっ!」と戻す典子ちゃんの必死な重み。
この相反する”重み”がしばし均衡しあい、典子ちゃん側に傾く瞬間の、動的な快感!!!

ここでいう”重み”とは、そのまま”実在感”と言い換えることが出来るでしょう。
この”重み”を表現できるアニメが、日本の商業アニメで何本あるの!?って話ですよ。本当に凄い!
ときに皆さん、「アニメーション」の定義はご存じでしょうか?
様々な解釈があるものの、『新映画辞典』(1980)の説明ではこうなっています。
運動する具体的対象の視覚的性質の再現・映写が映画であり、運動する視覚的質の形成・映写がアニメーションである。
いや~~漢字が多くて難しいな!!萌研ブログでこんな話をする日が来るとは!!!
まぁ噛み砕いて説明しますと、「動く対象をフィルム上で視覚的に”再現”するのが映画」であり、「視覚的な運動を”形成”するのがアニメーション」であるとのこと……で良いのかな!?

この記述を読むと、少しだけアニメーションへの理解が深まるような気がしますね。
つまり現実世界の動作に即した「リアル」な動きを模倣・再現することも凄いけれど、、、
いっそ開き直ってウソをつくことで、「リアル」には到達出来ない「リアリティ」の境地を目指すことも非常に”アニメーションらしい”ということ!
そういった観点から考えると、この典子ちゃんの芝居がいかに優れたものか、分かるのではないでしょうか?
真っ赤なウソを堂々とつく、このケレン味あふれるアクション……
「アニメーションの神髄がここにある」とすら感じさせる、神の芝居です!
『アンツィオ戦』の仕掛け人・カトキハジメ
そんなケレン味溢れる芝居に貢献しているのが、絵コンテを担当したカトキハジメさん。
『ガンダム』とか好きな人にとってはメカデザイナーの印象が強い人だと思うのですが、、
同時に、カトキさんはケレン味にあふれるコンテを描かれる演出家でもあるんですよ!
直近でそんな”カトキ節”演出が炸裂していたのが、『デリシャスパーティー♡プリキュア』の第5話!
これまでの悩みを解消しプリキュアとして吹っ切れたキュアスパイシーが必殺技を放つシーンで、ググッと特徴的なポーズを取るんですが、、、


これがもう、まるで歌舞伎の「見栄」のようで抜群にカッコいい!
マジで純度100%のカトキ絵コンテだなぁ~~って感じで嬉しくなっちゃいます!
そんな”カトキ節”は『アンツィオ戦』でも遺憾なく発揮されていまして、、
例えば、アンツィオの機動力を支える豆戦車・カルロベローチェが高速で走行する、何気ない走行シーン。


ここ、戦車のスピードが引き起こす揺れで、ひょこっと一瞬だけ中のクルーが顔を出してるんですよ!
戦車のスピードを表現したければ、まぁ普通にビュンビュン走らせりゃいいんですけど……
そんな単純な発想で終わらないのが、カトキハジメの凄いところ!
揺れの反動で顔を出す芝居で、より深く視聴者の「実感」にまで働きかけているんです。
仔細な芝居のディティールで、戦車をより一層「ホントに速そうだな」と思わせる……まさに演出の妙味!
な~んにも考えず楽しめる萌えエンタメ『アンツィオ戦』の裏には、綿密な計算が隠されているのです!

……というわけで今回は『ガールズ&パンツァー これが本当のアンツィオ戦です!』について紹介していきましたが、いかがでしたか!?
確かな3DCGのクオリティに加え、こうした演出の「一工夫」がそこかしこに詰め込まれた本作は、まさに美少女ミリタリーアクションの金字塔!
来年公開の新作では果たしてどんなハッタリとケレン味がオタク達を待ち受けているのか……
今はただ、新たな傑作の誕生を座して待ちましょう!!
まずオタク達は、最終章の完結まで生きられるように気ぃつけや~
せ、切実ね……!



コメント
日本語ラップ大好きすぎる
典子が戦車を押さえつけるところが気になって見返してみたら、見逃してしまうくらい短い出来事だったのに解説してもらったおかげで、なおさらこのシーンが面白くなりました。