萌えよ!アニメ道 第十回『リコリス・リコイル friends are thieves of time』

illustration by ゔぇろ

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皆さんどうも!萌研の火ノ粉ヲ散ラス昇龍、藤吉なかのです。

まずは先日の「バグちゃんがくえんぶんかさい」、お疲れ様でした~~

はるばる水戸まで来てくださった方も、現地まで萌えパワーを飛ばして応援してくれた遠方の方も、本当にありがとうございます!

自分も萌研の一員として参加しておりましたが、直接この連載の感想を言ってくれる方が予想以上に多くて……!

なんだか、じんわりと感動しましたね。「あ、この記事ってちゃんと読まれてるんだ!」って安心しました。

ハローバグに来れなかった会員たち!アンタ達はコミティアに集合しなさいよね!

そうそう、会長に言われて思い出しました!萌研とハローバグで次のコミティアに出るんですよ~

「水戸は遠くて行けなかったけど、東京なら行けそう!」という会員のみなさんは、ぜひ!

……さてさて、皆さんへのご挨拶と告知もそこそこにアニメ紹介へ移りましょうか。

今回取り上げるのは、Webアニメ『リコリス・リコイル friends are thieves of time』です!

2022年夏クールを席巻したのも記憶に新しい、あの『リコリコ』がショートアニメとして帰ってくる!……そんな触れ込みで大きな話題となっていた本作。

ただ自分としては、「おー、やるんだ?」くらいのテンションだったんですよね。

『リコリコ』はもちろん人並みに好きなんですけど、熱心な大ファンというわけでもなかったんで、「まぁチェックしとこうかな」と。

……その無関心っぷりもね、1話を観た時点で吹っ飛びましたよ。

『ダウンタウンのごっつええ感じ』ばりの超Classicオチを、超キャッチーに仕上げた第1話。これまさかの80,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000(8恒河沙点)。

いやはや、めちゃくちゃに面白い!!まさに俺らが求めてた萌えアニメ!!

ちょい殺伐とした本編の合間にあったであろう、メインキャラクター達の幸せな日常を切り取っていく手付きが本当に素晴らしいですね~

TVシリーズの複雑な設定やシリアスな展開から半歩だけ距離を取ったことで、良い意味で「キャラゲー」っぽい仕上がりになっているというか……

視聴者があまり難しいことを考えずに楽しめる、とびっきりピュアな萌えアニメに仕上がっているんです!

一迅社あたりが嬉々として出してそうなアンソロ本みてーなホッコリ日常ドラマを、大本営が超高品質なアニメとしてお出ししてくる衝撃!

やっぱり『リコリコ』って(個人的には)コミカル回の瞬間的なインパクトや、魅力的なキャラクター/関係性、声優陣の熱演が印象深いアニメですから……

そんなシリーズから美味しいところだけを抽出して、ぎゅぎゅっと濃縮された今回の外伝……面白くないワケがないだろ!って話ですわ。

2~3分に短くまとまってて、気軽に見やすいのも嬉しいわね♪

そんな本作の魅力は、なんといっても各話に強い個性があること!

例えば第2話「Miles away」は本作のキャラクターデザインを手がけられた「いみぎむる」先生が、なんと脚本代わりにネームを執筆する形で参加!

それもあってか、「いみぎむる節」とでも言うべき個性が色濃く反映される傑作回となっています。

なかなか本編では見られなかった「いみぎむる節」のデフォルメ!萌え萌えだ~~~

序盤のウキウキな千束&たきなのやりとり、そして少しヒヤッとさせられる展開と安心のオチまで……

洒脱なコミカルと冷ややかなシリアスが同居していて、「これぞ『リコリコ』!」という黄金比。

先生のネームをかなり活かす形で仕上げられた映像には、コマ割りなど漫画的な要素を想起させられる画面も多く、その辺りも注目ポイントです!

千束が電話を取る手だけをコマ割りのような「カットイン処理」で表現。まるで絵を縦に重ねるような、漫画的なテンポが独特でGood!

あとは、たきな&クルミをフィーチャーしたホラー回の第4話「Watch out!」も良かったですね~

防犯カメラの映像などに代表されるファウンド・フッテージ的な恐怖感を意識させつつ、クライマックスはインパクト溢れる映像で締める!

カット割りの緩急を巧みに操るホラー演出が、とにかく冴え渡っていましたね。

アニメあるあるなビックリ・ポーズをしっかりやってくれるクルミさん…………萌え!!!!!

実はこういうビックリ系のホラーって、相対的にアニメ向きじゃないとされているんですよね。

というのも、アニメは実写作品と比べて、どうしてもショック描写のインパクトでは負けてしまうじゃないですか。

実写映画だったら貧血モノなグロテスクな描写も、アニメーションという「絵」だと案外見れちゃったりしますし。

そういう観点から、アニメでビックリ系のホラーを演出するのは非常に難しいとされています。

そういう理由からか、アニメってショック的な恐怖に頼るというよりも、後味悪い系のホラー回が多いような気がします……

そしてこの第4話って、まさにそんなインパクト重視のホラーなんですよ!かなりビックリ系。

決してアニメ向きではないホラーのジャンルへ果敢に挑戦し、しっかりと怖がらせつつ、さらにはエンタメらしい着地までさせる……

『リコリコ』に関わっている作り手のウルトラC級スキルが感じられて、なにげに凄い回!必見です!

他にも以前取り上げた『ああっ女神さまっ』や『アマガミSS』などで活躍したベテランアニメーター・合田浩章さんが大活躍している第5話など、本作はとにかく凄い回が目白押し!!

『負けイン』3話といい、合田さんの素晴らしい萌え仕事が最近めっちゃ見れて嬉しいッスね……

文字数の都合で紹介しきれないのが惜しい!みんな、絶対にチェックしてくださいね!!

そんな『リコリス・リコイル friends are thieves of time』……なんと残すところあと1話。

全6話なので、体感的には瞬きしてる内に終わっちゃう感じですね~寂しすぎる!!

萌研会員のみんな、喫茶リコリコの日常風景を最後まで見届けようぜ!!

では、今回の『萌えよ!アニメ道』はここまで!

そういや特に本編で触れなかったんですけど、今回で連載も10回目なんですね。

気づけば萌研ブログの中でも随一の長寿連載!思えば遠くへ来たもんだ……

これからもマイペースに更新していくので、末永く見守ってくれると嬉しいです!

目指せ、こち亀越え!私たちのアニメ道はまだまだ続くわよ~~

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