
※こちらの記事は萌えおこし行脚 北関東編の後編となっています。前回の記事はこちらから!
引き続き萌えおこし行脚北関東編よ!
なんや騒がしい声が⋯
いいにおいもする
こんにちは。砂です。前回に引き続き登板です。
この記事は萌えで地域活性を目的に生まれた萌えキャラたち、またその萌えおこしをテーマに執筆していく連載? 記事となっていますが、今回は少し毛色の違うレポートになっています。前回は群馬県高崎から栃木県宇都宮へと移動するさなかで様々な地元萌えキャラに出会い嬉しいサプライズもありつつ、とちてれアニメフェスタを後にしました。
一行はそのまま東へと移動。次なる萌えを求めて茨城県へ。すでにそこそこの移動距離になっているが観光地らしい観光地には全く行っていないような気がする⋯まあそんなものはさしたる問題ではなく、A級スポットなんてものは生きているうちにいつかは行けるものであり、存続が危ぶまれるレッドリストさながらの地方萌えキャラの前には天秤にすら乗らないのである⋯土産話には多少困りますが。

石岡健康センターというスーパー温泉で英気を蓄え、就寝。明日はついに今回の旅のメイン目的。ドキドキだ⋯ZZZ
オタクが集うカオスな居酒屋 ハローバグ!
炎天下。早朝向かうは水戸。
いかにも地方都市という佇まいの中で、大きな駅ビルや美術館や大きな通りなどなかなかに密度のある都市。コインパーキングに車を停めキャリーケースを引きながら、通りの坂道を登ります。あ、セイコーマートが。ここにもあるのね。

な…何だこの萌え看板は! 読者の中にはご存じの方も多いのでは?やってきたここはハローバグ!
そうです! これは2025年GWに二日間かけて開催されたバグちゃんがくえん文化祭へと向かう旅であったのだッ! 我らが萌研も西方より参戦していました。縁(えにし)やね。
バグちゃんがくえん文化祭は、居酒屋ハローバグにてここでしか頒布されないZINEやTシャツなど諸々が売られる即売会で、砂もどの経路から手に入れたか第一回のZINEを所有しており、その存在を認識していました。が、参加は今回が初めてでした。
ハローバグ周辺のなかまたちのほか、各地から繋がりのあるクリエイターが参加しており、日頃オタクネットサーフィンをしている皆さまであれば名前だけでも知っている人も多いのではないのでしょうか?
砂は以前コミケの帰りにハローバグへ赴いた際、店長もっちゃんと話が盛り上がってしまいそのまま夜を明かし…その際にオリキャラの構想をハイテンションで語られ、そのバイブスに感動しこの祭りへの参戦を胸に決めました。
ハローバグは看板のキャラクターから派生する形で看板娘三姉妹の萌えキャラがいます。
三姉妹の末っ子チャイナガールのハロー・バグ、次女の和風メガネ イブニ、ふわふわ長女のモニカ。こう見えて実は全員武闘派だったり⋯
因縁のあいつらね!
キャラクターデザインはハローバグ店主もっちゃんの盟友かつ萌研とも関わりの深いゔぇろさん! イラストにリアが少し写っているマークIIワゴンは店主もっちゃんのマイカーらしい…う~ん渋いッス。
終末LOCAL CITY ミトから勢力拡大を虎視眈々と狙う看板娘三姉妹。今回は萌研へと挑戦状を…何の因縁が? 詳しいことはこのために刊行された萌研のコラボZINEを必読。BOOTHにて販売中!
シルクスクリーンTシャツを販売!
砂は看板娘三姉妹のTシャツをシルクスクリーンで制作! 実は勝手に作ったうえで方々へ許可を後で取った準ブートレグTシャツだったり。なので参加者一覧には載っていない、謎の人物として乱入。小生初めてのイラスト製作かつ、初シルクスクリーンで数を絞って作ったので持っている人は超激レアかもしれません。元ネタはあのゲーム…目指せnull500!
版を自分で業者に発注したため、カットソー以外に刷ることもできます。地元のセカストや古着屋を回り素材となる服をかき集め、洗濯ののちシャツやらジャケットやらに刷りまくりました。普通に金がそこそこにかかるうえ、思っていた以上に難しく、焦りながらもなんとか移動前日に十数枚を完成させ、キャリーケースに詰め込んできたのです。

当日はDJとともにZINEが売られ続ける緩い雰囲気。人も思っていた以上に出入りが多い! あとフードが美味しすぎる! 名物の餃子はできたてアツアツでビールがすすみまくりでした。
売り子をしながら色々な人と話す。今回の文化祭を機に初めて来店した客も多く、趣味嗜好もまた様々でした。ゆるく重なったカルチャーの輪がなんとも不思議な空間を生んでいました。

砂も作家さんの作品を購入。もともと知っていた作家さんのほか新しく知った方もおり、「そこがつながっていたんだ!」といった発見もありました。
萌え梅酒を購入
シャツの売れ行きもそこそこに、砂は売り子をサボってある場所へ…

萌研でも紹介のあった水戸の明利酒類さんが作るお酒を購入しに 梅酒と酒の資料館 別春館 へ。蒼樹うめ先生のイラストが描かれたお酒! うめ先生といえばそう! ひだまりスケッチ! 素晴らしい…ハローバグへもこのお酒を持って現れたオタクが何人かおり、お店は何故かオタクが沢山来て困惑したかも。
お酒と萌えというジャンルはなかなかに親和性があり、ビールや日本酒などのラベルに萌えキャラが描かれたグッズはそこそこに一般化しています。明利酒類さんも、大手VTuber事務所とコラボをしており、そこら辺に関しての柔軟性は確かです。
実はその歴史は古く、2010年3月21日・22日に一度だけ開催された「コみケッとスペシャル5 in 水戸」にて地元企業と作家がコラボした商品が企画され、うめ物語はそこから10年以上販売され続けています。売れ行きは想定を大きくこえて、その勢いは論文に取り上げられたりもしていました。サイトも当時のまま残っています。
2年後のC83で2作目のうめワインも発表。こちらも在庫がありましたが今回は初めてということで、うめ物語を購入。甘くて飲みやすいので飲み過ぎに注意! 販売も各通販サイトにあるので気になった方は購入してみては?
飲酒はハタチになってからや

非売品ですがなんとミニフィギュアもありました。これ売ってほしいです…
熱冷めやらぬ夜…そして二日目

夜になり同時開催のこすが荘まつり。景品付きのスマートボールやゲーム(メルブラ)大会が行われ、DJもしながら歌いまくりと盛り上がりは最高潮。みんないつ寝るの?

二日目も参加者が入れ替わり萌研が参戦。VSということで東西バチバチの天下分け目の関ヶ原…になると思っていましたが、一日目に続きなんとも和やかな雰囲気。
喧嘩はよくない
僕のTシャツもありがたいことにほぼほぼ売り切れ! キャリーケースいっぱいに詰めた洋服たちが一掃。本当に嬉しい。とっても楽しい経験でした。来ていた人も都内や近隣の県以外に、どこから聞きつけたのか海外から参加している人もおり、様々な経緯と嗜好を持ったインディペンデントなオタクたちが群れることなく、ここにいま集結した実感があり感動しました。
そんなハローバグを主体としたお祭り、なんと今年も開催予定!しかも来週だ!! 記事が間に合ってよかった…
日時:10/11 11:00~16:00
場所:水戸市民会館 小会議室305~307 & ハローバグ
第二回がハローバグのキャパシティをこえて盛り上がり過ぎたこともあり、メイン会場を水戸市民会館へと移し開催ということらしいです。萌研も参戦予定! ハローバグでは絶品フードとフリマを開催。ホットシェフに眩んでいる場合ではないのです。
またあいつらに会えるのね!!
今回は地域との繋がりをテーマに水戸の参加者を増やし、夜には水戸の箱でDJイベントも開催予定。都心のオタクたちも常磐線で来い! 僕もお客様で参加予定。今からとっても楽しみです!

おもちゃのくにの三姉妹!
北関東の萌えキャラはまだまだ終わりではない!まだまだ紹介していきます。というかむしろこの記事の本題です。皆さんついてきてくださいね。
向かうは茨城から少し戻り栃木県下都賀郡壬生町 おもちゃのまち。これでちゃんとした地名なのです。タカラトミー前身のトミーほか東京の玩具メーカーが生産拠点として壬生へ製造や研究開発拠点を築いたことからこの名前に命名されました。現在はのちに建てられた壬生町おもちゃ博物館やバンダイミュージアムが観光地として有名です。
まず向かったのは道の駅。みぶハイウェーパーク。

ここにおられますは壬生ゆうゆさんとその三姉妹です。
現在はタカラトミー子会社トミーテックが送る全国の鉄道制服をモチーフにした 鉄道むすめを皆さまはご存じでしょうか。壬生三姉妹をデザインした みぶなつき先生は鉄道むすめのメインイラストレーターさま。線の細さがいかにも10年代の萌えキャラって感じでいいですね。鉄道むすめシリーズ発祥の商品 鉄道制服コレクションはかなり歴史が古くシリーズ展開も長く続いています。しかも可愛い。フィギュア展開以外でも鉄道むすめは旅先の各所で駅メモと並ぶ頻度で見かけます。準萌えおこし?
話題がちょっとそれちゃいました。壬生ゆうゆはおもちゃのまち駅の振興のために活動する壬生えみこ、壬生町職員(特別広報官)の壬生むつみを含めた壬生三姉妹。今回は三姉妹が多いなあ! 2012年に壬生ゆうゆが「おもちゃのまち活性化キャラクター」として発表され、姉妹キャラの発表・関連グッズ販売が行われました。当時は町中に壬生ゆうゆののぼりやポスターなどの広報物が展開され、それなりの認知度があったようです。

ここ道の駅には2013年からパネルと痛自販機が存在します。SDサイズのイラストもバリエーション豊か。ラッピングの状態もきれいです。

三姉妹のパネルも健在。
下の生き物は⋯なに?
グッズ等の販売もあったそうですが、現在はどこにも見当たらず…恥をしのぶこともない!ここは案内所へ凸や! …が無念。壬生ゆうゆの存在すらご存じなかった…萌えおこし行脚はこんなことは日常茶飯時。誰か情報をお持ちの方はいらっしゃいませんかーッ涙。

ゆうゆ焼き食べたかったぜ⋯2021年にお店が閉店。無念。ここ道の駅以外にも面白い食品のグッズ展開が当時はされており、ほか弁コラボやキャラマシュマロ、シャンメリーまで! なんだかいろいろなところで受け入れられているな。

栃木県産の干し芋もあります。こちらは現在でも手に入れることができそうなのですが今回は発見できず。改めて考えるとなかなかにシブいコラボレーションでは?

PA直結かつGWということもあり人が多い! 特に子どもを連れたご家族が。ここから壬生ゆうゆを知りオタクへ走る可能性を考えると、日本の未来は明るいのかもしれませんね。
隣接するとちぎわんぱく公園にはさらにたくさんの子どもが! 大きな恐竜。実は動きます。時間的な都合から壬生町おもちゃ博物館に入館はしませんでしたが、こちらも子供向けのアミューズメントやプラレールのプレイルームなど本当に少子化とは思えないホスピタリティ。

なんか細長くない!?
…
少し移動しおもちゃ団地。ここにも壬生ゆうゆの残り香が。流石に工場団地ということもあり、道の駅ほどの観光客はおらず、どこか閑散とした道路に看板が!

ダイカットのポップなパネル。案内図にもあるように工場が多い。

お隣には壬生ゆうゆが大きく描かれたゆうゆ館なるものが。ここはおもちゃ団地協同組合厚生会館の通称として実際に地域活動で使われている場所なのです。
地域住民の生活に深く結びついた壬生ゆうゆ。ここまでとは…
みんなもゆうゆ館に集合よ!

また少し移動し、おもちゃのまち駅には壬生えみこさんの痛自販機が。
ほんとうにこの駅名なんですね。なんともかわいい。一緒に写っている蒸気機関車は旧東武鉄道A3形58。えみこさんの名前の由来にもなっており、この駅に静態保存されています。
徒歩での散策は少しハードルが高いですが、町中には至る所に壬生三姉妹が点在。今回は行けませんでしたが、足利銀行 おもちゃのまち支店にも壬生三姉妹でっかくいるみたいです。是非ハロバグ収穫祭に合わせてオタクたちは訪れてみてほしい…
そんな感じでおもちゃのまちよさらば! また逢う日まで。
男の娘地方萌えキャラの始祖? シモンちゃん!
ここは下妻。…といえば下妻物語!イヤーいいですね。

交わることのないはずのロリータ少女とヤンキー少女による嶽本野ばら原作の友情群情コメディ作品…ロリータ深キョンが良くて…ウヒョーここ映画で見た!
キャベツが⋯降ってくる⋯
っとイヤイヤ違います。ここには萌えキャラを目当てにきたのです。ゔぇろさんの情報によると、かなり昔から存在する萌えキャラだとか…
あいにくの雨ということで傘を差しながら歩いていると発見! シモンちゃんです。



まず発見したのはご当地萌えキャラの純定番の痛マンホール。
シモンちゃんは下妻市が保護活動を行っている蝶・オオムラサキをもとにした、「オオムラサキの妖精」。ふりふりの衣装もかわいいですね。なんと1999年から姿を変えつつ活動を続ける市の大古参キャラクター。現在でも情報発信やイベント参加がある現役選手です。(今の感性では)アニメしすぎないキャラクターちっくなデザインで親しみやすさがある。…いや他衣装デザインは萌え萌えで可愛すぎる。


公式プロフィールの性別を見ると「オオムラサキの妖精だからないよ」とのことだが、オオムラサキの翅に紫の色があるのはオスのみ…ということはアンタ男の娘なのかい! ヤバすぎ。キャラクターの企画をする際に、きれいな紫の翅をアピールするというパーパスと、かわいいキャラにしたいという願望のぶつかり合いが…いや狙っていたとしたら先見の明、天才だ。
オタクの邪推が過ぎるわよ
たびたびこの話題でSNSで話題になったりしているため、なんと日本のどの記事よりも海外のオタクがメチャクチャ詳しくYouTubeで紹介しており、意外と海を越えて下妻という土地の認知があったりする。すごいぞシモンちゃん。

市がガッツリと面倒を見ているためマンホールのみならずナンバープレートまであります。イヤー移住したい。着ぐるみもビジュアルを更新しつつ存在しており、市内のイベントなどでグリーティングがあったり、マラソンを走ったり、市長と一緒に映ったり、お祭りに参加したり活動は次元を超えて多岐にわたっています。2011年には北千住にアンテナショップ 『シモンちゃんの家』まで開設され、モヤさまにも出たらしいぞ! 何と言うかあまりにも働きすぎだ。
すげえいい動画じゃん…案の定公式チャンネルには海外からのコメントが多かったりする。萌えは海を越える。

街中にはいたるところにシモンちゃんが。しもんチャリと呼ばれる100円のデポジットで利用可能な貸し自転車もあるため、観光もしやすいです。
図書館にてマンホールカードを入手し、そのまま車で道の駅しもつまへ向かう。マンホールカードは数量限定なので、お早めの入手を。

ここにもシモンちゃんが。シモンちゃんの顔はめパネルが。普通のパネルでは味わえない、自分自身が萌えキャラになる感覚…おれ羽生えちゃったよ。

グッズも健在! 手ぬぐいとなんとも珍しい香りつきハンカチ。ウヒョー!クンカクンカ あ、いいにほいですナ~。それとシモンちゃんが描かれているということでポイントカードも発行。全く地元でないのに快く応対していただけました。
実はこの日ここにはシモンちゃんのグッズを市の公認で販売する坂入印刷所さんの移動販売が来ると情報を掴んでいたのですが、なんと朝から続く大雨で撤退してしまっていました。なんとも無念すぎる…オンライン販売もあるため、気になったオタクはここからの購入をおすすめします。平成レトロのかわいいグッズが盛りだくさんで面白いラインナップです。

お目当てのグッズ購入ができず、少しテンションダウン。まあ旅に失敗はつきものということで。解散の時間も迫ってきているため下妻を後にしようと車を走らせていたさなか!

目の前に飛び込んできた痛バス! うおお! まさかたまたま出会えてしまうとは…急ぎスマホを構えて撮影に成功。萌え神さまは⋯関東の神は僕らを見放していなかったんですね。アーメン。帰路につく前にこんなサプライズがあるとは。
みたまちゃん⋯感謝や⋯
長いようで短かったGWもこれでおわり。明日からの労働の日々に少し憂鬱になりつつも、楽しかった思い出たちを胸に日常へと戻る。
北関東の萌えへ感謝⋯

今回ハローバグを中心に北関東を巡って様々な萌えおこしに出会うことができました。是非ハローバグへ向かう旅のついでに色々回ってみてください。
アクシデントもありつつ、思わぬ嬉しい出会いもあり…やはり日頃からの「現場」「現物」「現実」の三現主義を身につけた賜物なのでしょうか。しかし新旧あるとはいえ萌えおこしは萌えで地元を盛り上げたいというアツい思いを持った稀有かもしれない人々に支えられており、その遺伝子が途切れてしまったときに情報社会の波に埋もれ皆の記憶から消えていってしまいます。
残念ながら栄枯盛衰、衰退を感じる部分もありました。それを支えるのは、オタク! 行動力のあるオタク!日本経済を回せとまではいかないが、是非己がHOODをまず支えるのだ。萌えは地方(にも)あり!
了!
おまけ
俺には他に好きなひとがいるんだ。その人は俺より背が小さくて、いつも飄々としていて、ツインテールでそして…会長なんだ。だから(萌研)会長。気持ちはとっても嬉しいけれど⋯ごめん。

何であたしがフられたみたいになってんのよ!
かいちょう違い
アンチョビも好きです。


コメント
シモンタム萌え