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皆さんどうも!SPECIAL FORCEのトラ、藤吉なかのです。
え~~今、主催からの緊急要請を受けて動画を回して(?)いるんですが……
なんとあの名作『ToHeart』のリメイク版が6月26日に発売決定!! めでたいね!!

めでたいわね!
プレミアムエディションの特典には……なんとTVアニメ第1作がBlu-ray化して収録!
この1999年版TVアニメはサブスクにないだけでなく、DVDの値段も高騰してましたからね~
つい最近この傑作にハマった新米としては、こうして日の目を見ることが何より嬉しい!

というわけで今回は、全国の萌研会員にBlu-rayを買って頂くべく『ToHeart』を紹介します!
原作は言わずもがな有名なLeaf/アクアプラスによる美少女ゲーム。
美少女ゲームを一般向けにアニメ化する……という試み自体が当時はかなり新鮮だったはずですが、、
原作ゲームの魅力を損なわず、巧みにアニメナイズすることに成功しています!
そんな本作のドラマ性・雰囲気は当然、シナリオによってのみ生み出されたものではありません。
まず注目すべきはやっぱり作画でしょう!こ~~の繊細で美しいキャラの線!!

ただでさえ萌え萌えなマルチが、もう留まることを知らず激萌えになってますよ!
この洗練されきった、まる~いシルエット……きゅんきゅんだ!!!
そんな可愛すぎる本作のキャラクターデザインを務めたのは千羽由利子さん!
繊細かつ可憐な線、そして細やかな作画で今も多くのフォロワーを抱える凄腕アニメーターです。

可愛らしいポップなシーンから、こうしたメロウな瞬間まで……
圧倒的な可愛らしさでアニメーションを彩る素晴らしい仕事ぶりが本作でも爆発しています!
そしてそんな主役然とした千羽さんの作画を引き立てるのが、温かみに満ちた背景美術!
僕がわざわざ言葉で説明するのが野暮に感じるくらい、圧倒的な存在感に溢れていますよね。

どことなく温かく、どことなく寂しくもあるアナログな質感……!堪りませんね~
『カリ城』から『ウテナ』までもを手がけた背景の巨匠・小林七郎さん達による神の仕事ぶり……
やっぱりセルアニメの作画や透過光の温かみには、オーパーツ的な魅力がありますよ!
こればっかりは本当に、今日のアニメが中々追いつけない所だと思います。

千羽さんの美麗な作画を彩る御大・小林さんの強烈なカリスマ!
たった数秒間で心を射貫かれてしまう……この1カットにはアニメの魔法がかかってますね。
TVアニメ『Toheart』の大きな特徴は、とにかく「日常」「人間関係」が丹念に描かれていること!
どの話数でも、適当に再生して数分観たらきっと分かるでしょう。
本作には、ノスタルジックな温かさと青春の切実さが混在した独特のムードがあります!

また、キャラクターのビジュアルや設定のフィクションらしさに対して、
「青春」という一筋縄じゃいかない”瞬間”のリアルさの対比も凄い!
このリアル/フィクション間に生まれる温度差が、本当に唯一無二と言えます!
本作の第1話は新学期の「席替え」という些細な1イベントを描いただけで終了した……というのはあまりにも有名ですが、、
むしろ重要なのは「席替え」という状況を通して何を描くか、ですよね。

アニメでは中々描かれないシチュで1話24分を乗り切った……というだけでは、単なる「奇抜」どまり!
あくまでその新規性あるシチュエーション上で、何を描くかが問われるべきなんですよ。
このアニメは席替えを通して、恋するあかりちゃんのいじらしさを描くだけでなく……
クラスから浮きがちな委員長・智子さんを取り巻く教室全体のヤ~~な雰囲気をも描いてしまいます!

いやはや、凄すぎる。やっぱこの第1話、ホント圧巻なんですよね!
「席替え」というリアルなシチュを30分かけて描いたから凄いのではなく……
楽しいだけじゃない高校生活の機微を、「席替え」のリアルな空気感を通して描写しているから凄い!!

和気藹々としたやり取りの中にも、ひとつまみの切実な悩みがある。
些細な悩みと不和の中にも、心が温かくなる思い出がある。
紋切り型じゃない「人間」と「人間」のドラマが懇々と描かれていて、とにかく圧倒されてしまいます。
たっぷりの萌えにちょっぴり切ない人間関係、そして極上の映像美!
アニメ版『Toheart』第1作は全方位に隙が無い、超王道の傑作だと言えるでしょう!
原作ゲームが「学生生活の追体験」だとするなら、アニメ版は「あの日々の追憶」……
それぞれが異なる方向性でキャラクター達の魅力を発信していて、本当に見事。
今回のリメイク&Blu-ray化を機に、ぜひ多くのオタクに観てほしい……。
いますぐポチれ!!!GOGOGO!

あなたとあったあの日から~♪
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