萌えよ!アニメ道 第八回『2025 春アニメ』

illustration by ゔぇろ

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皆さんどうも!萌研の夢見る機械、藤吉なかのです。

ついにやってきた新年度……そして、やってきましたよ春アニメ!!!

近年まれに見るほど、高クオリティな萌えアニメがひしめく今期はまさに魔境!

萌研会員の中には「まだ何を見るか、絞れてないよ~」と迷っているオタクも多いのでは?

とりさまぽけは見たわ…!

しかし、迷いに迷ったまま溜めちゃって、結局何も見ない……というのはもったいないですからね!

萌研のアニメ担当・藤吉なかのが独断と偏見で「萌えオタクが楽しめそう」と感じた必見タイトルを、びしばしオススメさせていただきたいと思います!

ではでは前回同様、粛々とっ……紹介に入っていきましょう!

まず今期のイチオシ萌えアニメとして挙げたいのが、『忍者と殺し屋のふたりぐらし』です!

抜け人のドジなくの一「さとこ」と、殺し屋家業を営んでいるJK「このは」のぶっ飛んだ共同生活が描かれる本作…………

基本的に倫理観がないメイン2人のネジの外れ具合、そこに盛り付けられるほんわかトークの温度差がとにかく最高っ!

ただでさえセンス抜群なハンバーガー先生の原作に声がつく!というだけでも必見モノです。

ぴゅあぴゅあ故に何かと危ういさとこちゃん、萌えッス…………

そんな本作、前回の連載で取り上げた『ひだまりスケッチ』などで知られる会社・シャフトが制作を担当。

シャフトの持ち味である、切れ味鋭く原作の面白さを引き立てる演出……令和の現代でも未だ健在です!

なんてったって第1話、いきなり4:3の画面比&劇画調のタッチで幕を開けますからね!

ツカミは十分……すぎますが!!色トレスや背景の演出処理など、細部までこだわった極上のセルアニメ風アバンでした!

そこからはもう、研ぎ澄まされた画面と作画がラッシュのように襲いかかってきます!

ちょい攻めたギャグと癒やしの萌え交代浴は、風呂/サウナ嫌いのオタクも整わす圧倒的な面白さ。

長年シャフトを支えてきた宮本幸裕監督による必殺技・「色変え」演出はもちろん……

このカット見るだけでシャフトって分かる……

実写背景をバックに文字をあしらう……というかなり新鮮なルックも飛び出すのが最高ですね!

このルックは、直近のシャフト作品『物語シリーズ オフ&モンスターシーズン』でも用いられていたのが印象深いです。

萌え・お話・演出・作画・演技・遊び心……どこにも一切の隙がない『にんころ』!

誇張とか抜きにして、今年随一の萌えギャグアニメじゃないかと踏んでます。

とにかく観て確かめてほしいですね、この凄さ。個人的に今期No.1・激オススメ作!!

『ニートくノ一』の次は『にんころ』……最近は忍者が流行りなのかしら?

続いて紹介するのは、新ニチアサ枠として話題の『プリンセッション・オーケストラ』です!

普通の世界とは別に、女の子だけが入れる異世界「アリスピア」が存在する世界。

本作ではそんな楽園を脅かす悪者たちと、”歌”で戦うプリンセスたちの活躍が描かれます!

「何が何だかわっかんねーよ!」という、そこのオタク!とりあえずこれ聞いてみてください。

……どうですか?貴方はいま、こう思ったはずです。「え、これシンフォギアの新曲?」と。

分かります。僕もこの曲流れた瞬間、日曜朝から気分は「スーパー懺悔タイム」だったんで。

それもそのはず、なんと本作の制作総指揮はオタクにゃお馴染みの上松範康

そして音楽はもちろんElements Garden……天下のキングレコードが誇る鉄壁の布陣ですね。

美少女が戦いながら華麗に歌い、時にはその過酷さに息切れすらする!

CD音源をただ流すに留まらない、手に汗握る臨場感。

1話のバトルシーンは少し省エネ感ありましたが、次回以降にこれが爆発する予感がしています!

そんな本作を『シンフォギア』っぽいアニメ、と雑にあしらうことは簡単かもしれません。

しかしね、『プリオケ』はそんな扱いをされるようなアニメじゃないんですよ!

キチンと「アニメ」としての見所が、随所に散りばめられているんですから。

そんな本作で特に注目すべきなのは、冴え渡る「色変え」演出です!

なんてったって本作を手がけたのは『ひだまりスケッチ』『バカテス』を手がけた名匠・大沼心監督!

本作でもその演出的才覚を存分に発揮し、超絶ポップな色変えを見せつけてくれています!

色変えに加え、トーンのような点描模様もあしらっているのが非常に大沼心っぽいですね……Good!

元々かわいいキャラクター達の萌えっぷりを引き立てる色変え……本当に堪らない~~~

『にんころ』然り、こういうポップセンスが爆発した萌えアニメは大好きになっちゃいます!

このポップさ……!!「大沼心」が炸裂してますね

熱血バトルと可愛いデフォルメが集結した本作の魅力は、まさに唯一無二!

女児アニメに馴染みがない萌研会員諸君の「ニチアサ」デビューにもうってつけな面白さですしね。

『プリオケ』のスタートダッシュをバッチリ決めて、これから1年間楽しみましょう!激推し!

萌研諸君もニチアサで早起きしなさいよ!

続いて紹介するのは、注目のオリジナルアニメ『前橋ウィッチーズ』です!

『ぼっち・ざ・ろっく!』などを手がけた脚本家・吉田恵里香と、アニメ業界の古豪・サンライズが手を組み制作したオリジナルアニメである本作。

「前橋の美少女達が、人々の願いを魔法のライブで叶える!」

そんな感じのあらすじに違わず、とにかくド派手な画面とライブの快感が堪らない作品です!

『プリパラ』の「メイキングドラマ」のように固有結界を張ってお着替え&ライブするの。良いですね~~

『スタァライト』ばりに変身バンクでググ~~~~ッと見得を切る、この快感といったらねぇ!!

リアルよりなアイドルものでは中々実現できない「魔法でお着替えする」、という個性……

この強みを存分に活かして画面作りするのが、めっちゃ最高だと思います!

(↑めちゃくちゃユーロビートな主題歌の中毒性、ひとかどのものがあります……)

そんなライブの派手さに負けないほど、メインヒロイン達もとっても可愛いんですよ!

考え無しに明るいピンク髪の主人公・ユイナ、そんな彼女と犬猿の仲である毒舌ガール・アズのコンビなんか特に最っっっっ高。

ここから話数を経る毎に「ケンカするほど仲が良い」名コンビになっていくと思うと、期待が高まります!

1話ではつかみ合いのケンカまでしてた2人ですが、既にこのカットで”良さ”が垣間見えますね。

そんな目を惹かれる画面が目立つ本作ですが、決してポップさ一辺倒ではないのが興味深いところです。

特にシビアなのが「願いを叶える」パートでの、あまりに切実な現実の描写。

第1話では「医大に進学したいけど、親からは看護大学に行けと言われている」という、あまりにリアルで辛い悩みを持つ女の子が登場するんですが……

主人公達が新人声優なのに対して、悩めるゲストキャラは盤石の布陣……『ワンエグ』のvibesを感じます。

それを聞いたアズちゃんが「医大は身の程に合っていない」と思ったか、こう言い放つんですよね。

「だって女は医大落とされるとかもあったし。」

………………絶句。

ここまで切れ味のあるセリフ、中々アニメで見られるもんじゃないっスよ。

単に装飾的なアイドルものをやるんじゃなく、「何か」を成し遂げようとしているのが伝わってきます。

この厳しい現実描写の後だから、華やかなライブと未来を想像するイメージシーンが一層クールになりますね。

特定の原作を持たないオリジナルアニメというのもあって、本当に目が離せない!

萌えに包んでしっかりと意義深いことをやろうとしている『前橋ウィッチーズ』……

これはもしや、後世の伝説となりうるアニメなのかもしれません……めちゃオススメ!!

今期はオリジナルアニメが大豊作ね!

……というわけで、2025春クールの個人的・オススメ萌えアニメは以上です!

いや~他にも取り上げたい作品だらけなんですけどね……全部語ってたら文字数が大変ですから!

スタッフ陣からしてポスト『ヤマノススメ』的な傑作になりそうな『mono』……

ギャル×メカバレという性癖の煮こごりっぷりが◎な『かくして!マキナさん!!』……

ヒロインがドエロすぎて全ッ然お話が入ってこない『九龍ジェネリックロマンス』……

どれもアニメファンとして見届けたい作品ばかりで、もうワクワクが止まりません!

今期もアニメ、観るぞッ!おーーー!

萌研諸君が今期イチオシしてる萌えアニメも、コメント欄で教えなさい!

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